2019-11-06
マーカッサン シャルドネ "マーカッシン・ヴィンヤード" ソノマコースト [2012] Marcassin Vineyard
■パーカー曰く「マーカッサンの試飲は評論家にすれば
挑戦だ。このワインは "批評を超えている" のだから…」
【Marcassin Chardonnay "Marcassin Vineyard" 2012】
< カリフォルニア史における究極とされるシャルドネ >
◎DRCモンラッシェですらRP100点は一度。
2011年2月、長きに亘っての悲願とされ、或いは本当に達成が可能なのか…と思われていた、全米シャルドネ "史上初" となるパーフェクト【RP100点】獲得作品が誕生。「第一号」として、歴史に輝かしいその名を刻んだワインこそが、今作マーカッサン×マーカッサンでした(’08年にて)。
その後、同シャルドネは複数ヴィンテージに跨って新規満点確定や100点への上方修正やを重ね、2018年6月現在で実に7度もの百点を付与されました。このようなシャルドネは世界を見渡しても他にありません。かのロマネ・コンティのモンラッシェですらパーフェクトはたったの一度きり。そもそも、アドヴォケイト誌の歴史がスタートしてから現在までで、米国産の100点確定シャルドネとは19本しか存在しないのですから。

この度の入手は’12年。満点マーカッサンは10万円越えも当たり前となった中で、税込みでもそれを切ることができました。七つのパーフェクト・ヴィンテージを持つマーカッサンのシャルドネですが、達成回数に反し、満点年号は殆んど流通しません。
▼マーカッシン・ヴィンヤード(Marcassin Vineyard)
数々の伝説を築き上げてきた加州女流醸造家の頂点に立つヘレン・ターリー女史が、夫であるジョン・ウェットローファーと共に立ち上げたプライベート・ブランド 『マーカッシン』。ピノとシャルドネというブルゴーニュ系生産者としては 『キスラー』 と並び、絶対的な地位を確立する世界最高峰のプロデューサーとして知られています。パーカー氏は著書のアドヴォケイト内にて「マーカッシンを試飲する事は、評論家のからすれば "挑戦" である。なぜならこのワインは批評を超えているのだから…」とまで述べ、その至高の品質は世界の愛好家達を魅了し続けています。
▼ヘレン・ターリー(Helen Turley)
「それは水と陸の戦いでした。」…と彼女は言います。1960年代後半、コーネル大学で学ぶターリー女史は、自らの将来を「農業経営者」と「海洋学者」の間で迷い続けていました。しかし当時の政府は海洋研究の基金を削減し、仕事先の選択は僅かとなってしまい…。結果、勝利を収めたのは陸であり、これこそがカリフォルニアのワイン界における天使誕生の起源といえるでしょう。70年代のモンダヴィ入社を機に、ナパ各地のワイナリーを点々としますが、当時のナパワイン産業における女性の地位は今からでは考えられぬほどに低く、「仕事」と呼べるほどのまともな役割を与えられることはありませんでした。失意の念で遂にはナパを離れ、ケンタッキー州に渡ってようやく手にした醸造家のポジション。僻地で十分な経験を積むとようやくカリフォルニアに戻る契機が訪れ、ピーターマイケルのブレイクとともに、あまりに遅すぎる正当なる評価が始まります。以後、真価発揮となる彼女の手が翳された芸術的作品の数々は皆さまもご存知の通り。今やそのいずれもがウン万円クラスのプレミアムワインへと昇華されるに至っています(ピーター・マイケル【RP99点】】コルギン【RP100点】】パルメイヤー【RP98点】】ブライアント・ファミリー【RP100点】】マルティネリ【RP97点】etc...)。
以下コメントはパーカー自身。氏は現在北米担当を外れたため、ロバート・パーカー自らによるマーカッサン評はこの次のヴィンテージの’13年が最後となります。
◎Wine Advocate #223(2016.3)より 【RP100点】
「The 2012 Chardonnay Marcassin Vineyard, which will probably be released in a few months, displays great minerality, notes of honeysuckle, orange marmalade, poached pear, and white flowers as well as a touch of quince. A wine of great intensity, yet incredibly ethereal elegance, this light greenish gold-colored wine is full-bodied, stunningly rich, and altogether remarkable. When you consider that they use 100% new French oak and 100% heavy toast for both their Chardonnays and Pinot Noirs, it is remarkable how little oak appears in these wines. This wine should age well for 10-15 years, as most of the Marcassin Estate Chardonnays have done to date.」
高額品とはいえ、DRCモンラッシェの秀逸なヴィンテージにおける40万、50万円という取引価格を眺めていると、カリフォルニア史上最高の一品でもこの価格なら許容範囲内でしょうか。クローンはハイドとハドソン経由の>>オールド・ウェンテ。
余談ですが、二大巨頭の一方、キスラーの世代交代は有名ですが、マーカッサンも2013年に初めてアシスタント・ワインメーカーを登用しています。名前はライアン・オドンネル(Ryan O'Donnell)。コスタ・ブラウンとポール・ホブスでアシスタント・ワインメーカーを務めていた人物。2014年春より新たな醸造家となったようです。
●以前ご案内の'08年も↓これくらいの価格でした…。
2011年2月、長きに亘っての悲願とされ、或いは本当に達成が可能なのか…と思われていた、全米シャルドネ "史上初" となるパーフェクト【RP100点】獲得作品が誕生。「第一号」として、歴史に輝かしいその名を刻んだワインこそが、今作マーカッサン×マーカッサンでした(’08年にて)。
その後、同シャルドネは複数ヴィンテージに跨って新規満点確定や100点への上方修正やを重ね、2018年6月現在で実に7度もの百点を付与されました。このようなシャルドネは世界を見渡しても他にありません。かのロマネ・コンティのモンラッシェですらパーフェクトはたったの一度きり。そもそも、アドヴォケイト誌の歴史がスタートしてから現在までで、米国産の100点確定シャルドネとは19本しか存在しないのですから。

この度の入手は’12年。満点マーカッサンは10万円越えも当たり前となった中で、税込みでもそれを切ることができました。七つのパーフェクト・ヴィンテージを持つマーカッサンのシャルドネですが、達成回数に反し、満点年号は殆んど流通しません。
▼マーカッシン・ヴィンヤード(Marcassin Vineyard)


「それは水と陸の戦いでした。」…と彼女は言います。1960年代後半、コーネル大学で学ぶターリー女史は、自らの将来を「農業経営者」と「海洋学者」の間で迷い続けていました。しかし当時の政府は海洋研究の基金を削減し、仕事先の選択は僅かとなってしまい…。結果、勝利を収めたのは陸であり、これこそがカリフォルニアのワイン界における天使誕生の起源といえるでしょう。70年代のモンダヴィ入社を機に、ナパ各地のワイナリーを点々としますが、当時のナパワイン産業における女性の地位は今からでは考えられぬほどに低く、「仕事」と呼べるほどのまともな役割を与えられることはありませんでした。失意の念で遂にはナパを離れ、ケンタッキー州に渡ってようやく手にした醸造家のポジション。僻地で十分な経験を積むとようやくカリフォルニアに戻る契機が訪れ、ピーターマイケルのブレイクとともに、あまりに遅すぎる正当なる評価が始まります。以後、真価発揮となる彼女の手が翳された芸術的作品の数々は皆さまもご存知の通り。今やそのいずれもがウン万円クラスのプレミアムワインへと昇華されるに至っています(ピーター・マイケル【RP99点】】コルギン【RP100点】】パルメイヤー【RP98点】】ブライアント・ファミリー【RP100点】】マルティネリ【RP97点】etc...)。
以下コメントはパーカー自身。氏は現在北米担当を外れたため、ロバート・パーカー自らによるマーカッサン評はこの次のヴィンテージの’13年が最後となります。
◎Wine Advocate #223(2016.3)より 【RP100点】
「The 2012 Chardonnay Marcassin Vineyard, which will probably be released in a few months, displays great minerality, notes of honeysuckle, orange marmalade, poached pear, and white flowers as well as a touch of quince. A wine of great intensity, yet incredibly ethereal elegance, this light greenish gold-colored wine is full-bodied, stunningly rich, and altogether remarkable. When you consider that they use 100% new French oak and 100% heavy toast for both their Chardonnays and Pinot Noirs, it is remarkable how little oak appears in these wines. This wine should age well for 10-15 years, as most of the Marcassin Estate Chardonnays have done to date.」
高額品とはいえ、DRCモンラッシェの秀逸なヴィンテージにおける40万、50万円という取引価格を眺めていると、カリフォルニア史上最高の一品でもこの価格なら許容範囲内でしょうか。クローンはハイドとハドソン経由の>>オールド・ウェンテ。
余談ですが、二大巨頭の一方、キスラーの世代交代は有名ですが、マーカッサンも2013年に初めてアシスタント・ワインメーカーを登用しています。名前はライアン・オドンネル(Ryan O'Donnell)。コスタ・ブラウンとポール・ホブスでアシスタント・ワインメーカーを務めていた人物。2014年春より新たな醸造家となったようです。
●以前ご案内の'08年も↓これくらいの価格でした…。

■パーカーポイント100点
≪全米僅か19本のみのRP100点シャルドネ≫
○[RP100点]
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